最近気になっている洋裁の先生、かたやまゆうこさん。
今年の春までは、名前もブログもなんとなく知っている程度で「この人だ」という認識がなく、YouTubeにお勧めで出てきた時も洋裁関係は気になるのでさらーと見たことはある程度でした。
数ヶ月前に、洋裁本『誰にでも似合う 基本型の服』を発売するというYouTubeを見て、普通の洋裁の本と違うみたいなのでAmazonで予約して買う予定にしていました。
が、どうやら予約が多いらしく、私の手に入るのがその時で2ヶ月後ぐらいだったのでキャンセル。
「まあいいや〜」 とその本を買うのはやめていたのですが、また先日YouTubeで『ビッグシルエットシャツを縫う』というのをたまたまライブでやっているのに遭遇し、見ることにしました。
時間にして、2時間以上。
ライブでは時間の関係で最後の方は見れなかったのですが、あとでアーカイブで拝見。
これを見てやっぱり本を買おうと思い直しました。
理由
- プロが引くパターンを知りたかった。
- 原型からのダーツの操作が図解で説明してある。
- カジュアルな服のダーツ展開が知りたい。
早速購入して、この本の付録にある原型を写して作ってみました。
原型は文化式原型成人女子用のもので、バスト寸法1センチ刻みの実寸で、自分のバストサイズが分かればその線に沿って写したらいいもの。
普通なら計算して原型を引くところをしないといけないのですが、それがないのがありがたい。
今持っている自分で作った原型が、これでいいのかも気になるところだったので丁度いいと思いました。
結果的にはダーツの角度、首周りの開き寸法などはほぼ一緒でしたが、基本のバストの寸法は思っていた寸法より2センチプラスが丁度いいと分かりました。
写し取った原型と本に載っている服の作図などを見て、パターン教室で教わった事と違うところ。
- 服の作図を見ると、後ろ肩のイセを取っていない。
- 原型が後ろ見頃幅より前見頃幅が広い。(文化式原型成人女子のはそうみたい。)
- パターン検定で使うキプリスの原型とこの原型は全くサイズが違うことがわかる。キプリスの原型は一般的に合う人がいるのだろうかと思う疑問。
当時通っていたパターン教室では、脇線を半分より7ミリ前に出して・・・と習い(つまり後ろ見頃の方が幅広)、私の体だとそれは合わないので前と後ろと同寸にしていました。
なぜ後ろ見頃を広くしてパターンを引くのか、聞きたかったけど先生が怖くて聞けませんでした(笑)
結局辞めるまでわかりませんでしたが、今も謎です。
この本に出会ってYouTube動画を見たら、服作りに躊躇している人とか私みたいに思考が固まった人には、服を作るという作業が重いものではないと感じると思いました、
今までこの原型を作るのは難しそうで毛嫌いしてましたが、文化原型成人女子用の原型は神だと思いました。
パターン教室に在籍していた時、キプリスのボディーに合わせたパターンばかりを習ってて(もちろんそうなんだけど)、でも実際キプリスの原型をもとに自分の服を作ると着心地が悪かったりしてました。
当時はなぜ着心地が良くないのかわからなかったのですが、キプリスの原型とこの文化式原型成人女子用の違いは、ネックポイントからバストポイントの縦のサイズ。
文化式原型成人女子用の方が長く、キプリスの原型は短かい。
なのでここのゆとりが無いのが着にくかった原因なのかと思ったりしています。
この本に出会えて、迷子だったのが一筋の光が見えてそこに向かえるという感じを味わえるような気がします。
かたやまゆうこさんの本